若い頃なら、なんのこと?と思っていたようなタイトルです。
「テーマをもって学ぶ」
私はいわゆる詰め込み教育時代にいて
テストの点の良い人になりなさい、と言われて育ったので
テーマをもって学ぶも何も、
教わったことを覚えるだけ、
と思っていました。
それが、いけばなに出会い、
「どうしてその1本をそこに入れたのか」
という問いと向き合うことになりました。
いれるもなにも、テキストにあるから、と言いたいところですが
テキストにのっているのと同じ
花の咲き方葉のつき方の1本なんてあるはずがありません。
私の学んでいる草月流は、テキストで
型に表されるマインドを学ぶものであり、
今手に取った1本が最高の1本として収まる必要があります。
この1本を最高の1本に。
それはわかるけど、どうしたら?と途方にくれていた時、
お仲間先生(といってもとてもとてもベテラン)のおひとりが
「1年間"折る"をやってみたら?」
と言ってくださいました。
どんな時も"折る"、枝を折って、それをいける。
それがどんな効果があるのかわからないまま、折った1年。
1年間通してやってみて、
少しだけわかってきました。
折ったことでどんな変化があるのか?
折ったことでどんな変化が起きそうなのか?
美しい枝花と折った枝はどうしたら最高の1本同士になるのだろうか?
そこにぶれずに向かい続けることでしか、
みえないものがありそうです。
これはいけばなだけではなく、
日常のくらしにもつながります。
何をテーマに1日を過ごすか。過ごし続けるか。
それを意識しない1日とする1日、違う気がしませんか?
・・・あなたは何をテーマにしますか?